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醤油

ページID:0003319 更新日:2022年9月6日更新 印刷ページ表示

醤油の画像1

覚心(法燈国師)が、建長6年(1254)に宋から金山寺味噌の醸造方法を伝えていますが、醤油造りはそれからまもなくのことでした。
味噌造りをしていくうちに、味噌桶の上部や底に、赤褐色の汁が溜まることに気づいたのです。好奇心旺盛な職人がいたのでしょう、指先にその汁をつけてなめたのでした。
驚いたことに、汁は旨みがあり、塩味や甘みや発酵の香りがある、芳醇で独特の風味をしていたのです。
湯浅の味噌醸造家は、金山寺味噌づくりをする傍ら、この赤褐色の汁に期待をかけながら研究し続け、醤油ができたのでしょう。

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湯浅の港から大坂に向けて、船積みされてゆく数は年々増え続けました。また、江戸時代には徳川御三家紀州藩の保護を受け、町の中心産業として醤油屋は栄え、100軒近くの醸造場が軒を並べていたと伝えられています。

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また、この時代には漁場を開拓するため多くの漁民が房総半島に移住し、醤油醸造も伝わりました。そして、日本各地にその製造方法が広まりました。また、湯浅から日本各地へ広まった醤油は、海を越え「ソイソース」として世界各地の食卓に上るまでになりました。

今では、町内で数軒の醸造業者が残るのみとなっていますが、工場で大量生産される醤油ではなく、1年以上かけてじっくり仕込む手作業による伝統的な製造方法は脈々と受け継がれています。厳選された素材を手作業でじっくり丁寧に仕込んだ湯浅の醤油は、刺身・冷や奴などにかけると、その素材の味を引き立たせます。また、豆の風味も感じられ最高に美味しいです。

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